『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』のレビューです。ネタばれ無しでタイトルの紹介と感想を書いていきます。本タイトルはWiiで2010年に販売されたものですが、10年の時を経て2020年にスイッチでリマスターされています。オリジナルからグラフィックが強化されキャラクターのモデリングも一新されているのと、追加シナリオの『つながる未来』が新たに加わり、クリア後の後日談を楽しむことが出来ます。過去に発売された際にも気になってはいたのですが当時はオンラインゲームに夢中で遊ぶに至れなかったので、10年の時を経てリメイクされると知ったときは今度こそは遊んでみたいと思っていたタイトルです。
プレー状況：本編および追加ストーリーまでクリア済
プレイ時間：60時間ほど
ハマれる人
- 王道のJRPGが好きな人
- メインシナリオ以外にもサイドストーリーが好きですぐ寄り道しちゃう人
- 装備やスキルを強化しキャラが強くなることに喜びを感じる人
良かった点
- 安心感のある王道ストーリー、テンポも良くボリュームも文句なし
- 膨大なサイドストーリや広大なフィールドでの探索要素などやり込み要素も多く、プレイ応え十分
- キャラクターも魅力的で、バトルの掛け合いなども楽しい
王道のストーリーと洗練されたゲームシステム
ゼノブレイドの世界には巨神と機神の2体の神がいて、巨神界と機神界に分かれています。機神界からの侵略を受ける巨神界の住民たちが、モナドと呼ばれる神秘の剣を振るって侵略に抵抗するところから物語が始まり、物語が進むと世界を救うために巨神界と機神界の各地を冒険することになります。奇をてらうことなくJRPGとして王道のストーリと呼べる展開となっていて安心して楽しむことが出来ます。
神様の体は広大なフィールドになっていて、この世界の広さを感じることが出来ます。フィールドは単に平野が続くわけではなく、山や台地などの起伏があり川が流れまた遠くの風景までも描写されるため、世界を立体的にかつ奥行きを感じることが出来ます。眺めがよいスポットも多く存在し視覚的にも楽しめて、フィールドによって気候や大地の形状など環境が異なるため世界を巡る旅をしている感覚を味わうことが出来ます。
グラフィックはHD解像度となるためそれなりですが、10年前にこのような表現が出来ていたのは驚きですね。フィールドには秘境と呼ばれる隠されたスポットもあるため、ただ広いだけではなく隅々まで何があるか探索する楽しみもあります。なかには眺めの良い映えるスポットもあって視覚的にも楽しませてくれます。
また、仲間の成長要素も特徴的で成長要素が多岐に渡っていてキャラを成長させる楽しみが幅広く用意されています。小刻みに成長していく過程はバトル以外にもフィールドや街の散策、サブクエストの消化などのモチベーションにも紐づいてゲームを単調にさせない工夫を感じます。
キズナのシステムは街の人々とも同じようにあって、キズナグラムという相関図になって街の人同士の関わり合いも含めて表されます。街の人々から受けるサブクエストが多量に用意されているため、街の人々にも特有のストーリーがあり様々な人間模様を楽しむことが出来ます。サブクエストが好きな人にとっては、このキズナグラムの移り変わりを見ていくだけでも楽しめますし、サブクエストをやる大きなモチベーションにもなりますね。
バトルについても触れておくとアクション要素は低いのですが、位置取りやヘイト管理などやることは多くて忙しいです。キャラによって役割が異なり、アーツの特性も変わるため、プレイ感覚がかなり違うので使ってて楽しいキャラを探すのも良いですね。難易度ノーマルでもしっかりキャラを強化しないとボスが強くて詰まるので、やりごたえのある調整になっています。そのため前述のキャラを強化するモチベーションも高まって、全体のサイクルが上手く循環するデザインになっていますね。もちろん難易度は調整出来るのでサクッと楽しみたい方でも大丈夫です。
総評
本タイトルを表現するのであればJRPGとしては王道をいきながらも、ゲームとしては多岐に渡りしっかりと作り込まれていて、誰でも安心して楽しむことが出来る優良なタイトルだと思います。最新のタイトルと比べるとグラフィックに粗さを感じたり気になる点はありますが、10年前に遊べていない人は改めて遊んで欲しいクオリティの高いタイトルですね。このタイトルの魅力を色々書いてきましたが、キャラの魅力や追加ストーリー等々、今回紹介出来なかった内容もまだまだあります。気になってる方やJRPG好きでまだ未プレイの方には是非遊んでもらいたいタイトルです。
