【レビュー】ドラゴンエイジ:インクイジション
『Dragon Age Inquisition』のレビューです。ネタばれ無しでタイトルの紹介と感想を書いていきます。PSストアで時々セールをやっていますが、600円位とかなりお手頃価格だったので遊んでみることにしました。もともとは2014年にPS3でリリースされたタイトルとのことで6年前のゲームですね。その年のGOTYにも輝いているとのことで内容はきっと折り紙付きなのでしょう。最近はポケモンからのFPSと続いていたので、久しぶりにこってりしたRPGを遊んでみたくなった次第ですw
プレー状況:本編クリア済
プレイ時間:55時間ほど
ハマれる人
- 重厚な世界観にどっぷりつかりたい人
- 剣と魔法でデーモンやドラゴンに立ち向かう物語が好きな人
- ディアブロライクなスキルシステムが好きな人
良かった点
- シリーズ化されているタイトルのため世界観(歴史/国/勢力など)は確立されていて奥深い、物語の背景を知るとよりストーリを楽しめる
- ゲームシステムが秀逸で出来ることが多い割には全ての行動に明確な意味がありテンポよく行動のサイクルを回せる
- スキルのビルドはプレイヤー次第、武器/防具/薬品の作成や強化など成長要素が多岐にわたり強くなることが楽しい
物語の舞台は『セダス』
『Dragon Age Inquisition』はセダス大陸が舞台となり、シリーズを通して物語が紡がれてきています。ブライトと呼ばれる厄災に見舞われ、穢れの存在となるダークスポーンとの戦いの歴史です。実はこの歴史であったり、国や各勢力の名前など結構色々な固有名詞が出てくるので、シリーズを始めて遊ぶ人にはだいぶ取っつきづらい内容になっています。ゲーム内にはコーデックスと呼ばれる用語集があるので、セダスの世界の神々や国の成り立ちなど読んで理解することが可能です。ただ非常に読みづらく内容的にそれほど(私的には)面白いものでもないので、結構ハードルが高いです。シリーズを通して遊んでいて固有名詞がすぐ理解出来たり、コーデックスから歴史や物語を読み込むのが好きな人や雰囲気を楽しめる人には非常に楽しめる内容だと思います。逆にここを苦痛に感じると、このゲームの評価はまた変わったものになります。『パルスのファルシのルシがパージでコクーン』までとは言いませんが、似たような状況になるかもしれませんw
ドラゴンも闊歩するセダスの大地、ドラゴンとの戦闘は胸躍る瞬間です。
洗練されたゲームシステム
広大なセダスを旅する本タイトルですが、この旅の目的は空にあいた異界に通じる穴を閉じることと、その元凶を突き止めることとなります。異界に通じる穴はいたるところに発生していて、穴からはデーモンが溢れ出てくることで人々の暮らしを脅かす存在になっています。主人公は唯一この穴を塞ぐ能力を持つことで、審問会(インクイジション)を結成しこの災いの調査を始めるのでした。
空にあく異界への穴、ここからデーモンが溢れ出てきます。
本タイトルの特徴的な点として、遊びを提供するゲームシステムが非常に優れていることがあげられると思います。シナリオを進める作戦を実行するうえでの勢力ポイントが必要になったり、仲間のレベルを上げてスキルポイントを使って自由にスキルをビルドすることが出来たり、審問会の影響力を高めてPERKを獲得したり、装備を作るのに素材を集めたり、全てがキャラの強化やストーリの進行に繋がってきます。
こうやってみると、やることが盛り沢山なのですがどれもが密接に関係していてクエスト攻略を進めることで上手く達成されていきます。このサイクルが秀逸でテンポよく回っていくので、やることいっぱいなんだけどダレずに進められる作りになっています。
総評
重厚な世界観を下地に王道のファンタジー要素が絡み合う硬派なRPGです。紹介したとおりゲームシステムがよく出来ているため、攻略のサイクルが回りだすと非常に楽しめます。戦闘のアクションも爽快で楽しいです。ただ惜しいというか勿体無いなって思う部分も少なくなくて、ちょっと気になった点を書き出してみました。
- スキルを獲得する際にスキルの効果の説明が十分ではないのでイマイチどのスキルが効果的なのか判別が難しい
- 戦闘は戦略を立ててメンバーに指示を出せるのでじっくり考えて詰め将棋のような感覚で楽しる、ただ難易度ノーマルであればごり押しで困ることが無い
- 仲間も個性的なのに3人しか連れ出せないのでメンバが固定化されて、全然使わずに終わってしまうキャラも少なくない
- そして1番ストレスを感じたのは、元がXBOXのゲーム(?)のためか×ボタンで決定、〇ボタンでキャンセルと他のPS4のゲームとは真逆のボタン設定になっていて変更出来ない、これは最後まで慣れることなく非常にストレスが貯まりましたw
最近の日本のタイトルは親切な説明であったりシステムを理解出来る導線があったりでこれを基準に考えてしまうと、どうしても不親切な部分が気になってしまいました。
さて本タイトルの魅力と気になった点を記事にしてみましたが如何だったでしょうか。今ならセールでお値段もだいぶお手頃なので気になっている方は遊んでみても良いのかなと思います。好みのタイトルを見つけて、Stay Home週間を乗り切りましょう!