一期一会のGame Blog

遊んだゲームの紹介とプレイした感想だったり攻略内容を記録するブログです。

Geforce Nowを試してみた

 

 

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STAY HOME週間をいかがお過ごしでしょうか、世の中自粛疲れなんて言葉もよく聞こえるようになってきましたが、ゲームを楽しむには絶好のGWでした。さて今回はNvidiaが提供する新たなゲームのストリーミングサービス『Geforce Now』の紹介です。日本ではSoftBankとタッグを組んで6月からサービス開始予定とのことです。事前のプレサービスを登録しておいたのですが、先日案内メールが来きまして早速試してみたのでサービス直前での感想ということで書いてみたいと思います。後半は5G時代を見据えての展望まで言及しています。

コンセプトは場所やデバイスに依存しないゲーム環境

 

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 PlayStation VitaやNintendo Switchのような携帯可能なゲーム機はありますが、やはり高性能でハイスペックな処理が必要なAAAのゲームは家で遊ぶ必要がありました。それをサーバ側で処理させゲーム画像をストリーミングで端末に送り、端末からは操作の処理を送り返すことで端末に依存させることなく外出先でもどんなゲームのタイトルも楽しむことが出来るのがGeforce Nowのサービス概要です。

この手のストリーミングサービスではすでに日本でもサービスを開始しているPlayStation NOWと最近USでサービスが開始されたGoogleのStaidaがありますね。前者はPlayStation4Windows PCのみと遊べるデバイスが決まっていて、後者もWindows PCが主でスマートフォンではGoogle製のPixelとなっています。Geforce Nowではデバイスに依存しないとあるので、ここはサービスの差別化になっている部分になりそうです。

 

 

あとはプレイ可能なタイトルはSteamやEpic Gamesなどのデジタルストアにあるタイトルが対象となるようで順次遊べるように対応していくようです。すでに購入したタイトルがそのままストリーミングで遊べるようになるので、ここも別のサービスとは異なり嬉しい点ですね。

 

違和感を感じさせないプレイ感覚

 

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 まずはGefroceNoWのアプリをたちあげて、そのアプリ内でSteamのプラットフォームが起動させることでいつものSteamの画面が出てきます。自分のアカウントで購入済みで遊べそうなタイトルがWithcer2のみでしたので、こちらのタイトルでWindowsPCとAndroid端末での動作の確認をしてみました。

 

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 まずはPCで試してみます。Withcer2を起動してみると回線テストの後にゲームが起動します。言語選択で日本語がありませんでしたが起動してるみると日本語表示で起動してきて一安心。実は遊んだことないので初めて起動しましたw ニューゲームで始めると最初の導入のお話とか面倒くさそうなので、バトルロワイヤルモードを選ぶとコロシアムのような場所から始まります。

 

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流石に9年前のタイトルなのでグラフィックのひと昔前感は拭えないですね。ただ周りをウロウロしてみても映像はいたって正常でストリーミングでプレイしていることを全く感じさせない出来です。今回RPGをプレイをしていますが、操作性も特にラグを感じることなくキビキビ動いていました。もちろんFPSやアクションなど遅延の影響が大きいタイトルだと、回線環境によってはローカルでやる場合と同じ感覚では出来ないものもあるかと思います、物理的な距離の遅延はどうしても発生しますからね。そしてお次はスマートフォン(Xperia XZ3)で試した際の画面です。

 

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少し暗い場面なのでだいぶ分かりづらいですが、スマホの画面で遊ぶ限り違和感もなく再現度は高く感じますね。スクリーンショットを撮った位置がPCと比べると手前側になるので奥の夫人がクリアに見えませんが、プレイしている限りはそれほど差分ないです。ラグもWindow版と同様にあまり感じないですね。

PCとスマホそれぞれで試してみました、ストリーミングでやってることを意識することなく遊べそうです。プレイする時間であったり、場所によっては快適さの違いはあるかもしれませんが良好な環境であればしっかり遊べるレベルにあってすごいなと感じました。画面の解像度やラグの計測などの詳細は他サイト様に任せるとして、次は今後の展望について考えてみたいと思います。

5G時代を見据えての展望と課題

 まずはNvidiaSoftBankとタッグでこのサービスを提供する理由についてです。ゲームサイトなどのインタビュー記事ではSoftBankの営業手法(宣伝や展開など)が非常に優れているとありました。確かに過去ではADSLのモデムを配ったり最近ではPayPayの還元キャンペーンで多数のユーザを獲得するなど、ノウハウを持っている会社とは言えそうです。またこのサービス自体が通信環境に大きく依存するため、モバイル通信を提供している大手キャリアと提携することは色々とメリットがありそうです。

 

 

今度はSoftBank視点で考えてみます。現在のモバイル通信のトレンドは各キャリアが5Gの商用サービスをスタートさせ、これから5Gの環境が整備されていくことになります。5Gの特徴として大容量通信と低遅延とありますので、ストリーミングサービスは5Gの恩恵を受けていくことが期待されます。5Gサービスを普及させていくうえで従来のストリーミングサービスもそうですが、それ以外にもVRライブストリーミングであったり5Gの特性を生かしたコンテンツとして普及を促進する役割が期待されています。つまり『Geforce Now』を5Gの普及に一役買うキラーコンテンツになりうるサービスとして育てていけるとSoftBankとしてもメリットがあることになります。

Geforce Now』が人気コンテンツとなればSoftBankユーザは料金割引があったり、パケット使い放題の対象に出来たりと独自サービスとして他キャリアとの差別化につなげる施策とする可能性もありますね。世界的にもUSではAT&Tと組んでいたり、最近では日本でもKDDIがパートナに名乗りを上げていたりと、通信キャリアとの提携は双方にメリットがあってこの進め方としては正しそうですね。

 

もちろん課題もあって日本のゲーム文化は専用ゲーム機で遊ぶものといった概念が定着しているので、SteamやEpic Gamesなどを利用してパソコンで遊ぶ人はごく少数です。そのため『Geforce Now』の恩恵を受けるようなユーザ層が限られているので、間口をいかに広げていけるかは大きな課題になりそうです。スマホでゲームを遊ぶ人が増えているため、そういった層を上手に取り込んでいけるとユーザを広げていけるのかなと思います。