『ポケットモンスター ソード・シールド』のレビューです。ネタばれ無しでタイトルの紹介と感想を書いていきます。 ポケットモンスターシリーズで遊ぶのは初代の緑をゲームボーイで遊んだ以来です。もう20年以上前のはなしですね。最新作は初代ポケモンよりはるかに進化していてポケットモンスターの世界を存分に楽しめました。さて本レビューはそんな約20年ぶりにポケモンをプレイする人間の視点で書いています。そのためオンライン対戦など楽しさがわかるほど遊べていない部分もありますのでご了承下さい。ストーリが気になる方はプレイ日記があるのでよかったらを見てみて下さい。
プレー状況:本編クリア済
プレイ時間:25時間ほど
ハマれる人
良かった点
- ポケモンがアニメのようなモデリングで表現され、表情豊かでカワイイ
- ガラル地方を冒険の舞台として、各ジムを巡ってバッチを集める懐かしの王道ストーリを楽しめる
- ポケモンバトルの演出が派手になり、ダイマックスで巨大化バトルなど盛り上がる展開が多い
安定の王道ストーリー
舞台はガラル地方、無敗のチャンピオンのダンデを倒してチャンピオンになることを目指す、いつもながらのポケモンのストーリです。ダンデの弟のホップと共に各地のジムでジムリーダを倒し、証のバッジを集めてダンデへの挑戦権を得ることが当面の目的になります。各地のジムを目指す道中でガラルの歴史や伝説などの情報を集めつつ旅をしていくのですが、ジムバトル以外にも様々な事件に巻き来れるのでした。
ガラル地方には様々な気候の土地があって、乾燥地帯があったり多雪地帯があったりで訪れる街ごとに特色があります。各地域にはその土地の特徴にあったポケモンが生息していて、ゲットするために各地を回ることでガラル地方の広さを感じることが出来ます。また、ガラル地方の中央にはワイルドエリアと呼ばれる、オープンワールド的なフィールドエリアがあります。ここにはレベルの幅も低いポケモンから高いポケモンまで様々なポケモンが生息していて、闊歩しているのを見て回ることが出来ます。
ド派手になったポケモンバトル
今作の特長のひとつにポケモンをダイマックスで巨大化させることが出来ます。巨大化する際の演出が派手だったり、見た目が変わったりとバトルがド派手になっています。さらには専用のダイマックス技まで用意されていて、演出で凝っているだけでなく様々な特殊効果があってバトルとしての戦略の幅も広がっています。
ジムリーダ戦では最後のポケモンをダイマックスして巨大化させてきます。巨大化する演出が入ることでボス感が非常に出てきて、バトルが盛り上がる点は非常に良かったです。ダイマックス以外にもポケモンを2体ずつだして戦うダブルバトルもあります。ストーリではホップと2人で協力して戦うダブルバトルもあり、バリエーション豊かで様々なシチュエーションを楽しめます。
総評
久しぶりに遊ぶポケットモンスターはポケモンたちが可愛くモデリングされていて、バトルはド派手になりゲームとして大きく進化したものでした。ただ、ポケモンたちを育てて各地のトレーナとバトルしてバッジを集めチャンピオンを目指す流れは変わらずで、そしてそれが変わらず楽しくて安心して遊ぶことが出来ます。
ただ逆にいうと、ストーリはシンプルで難易度も高くなく、サクサク進めることが出来る分物足りなさは少し感じます。メインターゲットが小学生とか子供たちとなることを考えると、わかりやすいストーリで子供でもクリア出来る難易度にするのは理解できますが、大人には少し物足りなさは否めないですね。オンライン対戦とマックスレイドバトルかやりこみ要素はあるので、そこに興味を持つ人であればそこに不満は感じないかもしれません。ただオンライン対戦にいきつく導線だったりはあまりなくて、新規で始めるには少し壁がある感じです、やらずじまいの人も少なくなさそうです。
最近の演出の凝ったタイトルであったり、やりごたえのある難易度が好きな人には少しあっさり風味に感じる部分はありますが、それ以上にポケモンたちが可愛くて育てて強くなっていくことに喜びを感じるし、安定した楽しさがあります。ストーリークリアまで20時間ちょっとなのもサクッと遊べるボリューム感でちょうどいいかもしれません。アニメであったりカードゲームであったり子供たちには抜群に影響力のあるタイトルなので、遊んでおくと共通の話題として重宝しそうですね。